かけ算はこれからの算数、そして数学の学びを支える土台です。九九の暗唱とともに、計算の役割についても理解を深めましょう。長さや嵩といった量の単位も、数を扱ううえで大切な知識です。
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表の見かた
☆の数で優先して学びたい単元を仕分けしました。
「無理をしなくていい内容」・・・今は理解しにくくても、今後の授業や生活の中でフォロー可能な単元です。
「気をつけたい内容」・・・当該学年ではちょっと難しいけど、今後は知っているものとして扱われるため注意が必要な単元です。
教科書においてかけ算は、
① 1つ分の数×いくつ分=ぜんぶの数
② たし算のくりかえし
という二つの説明がなされています。②は、2×3=2+2+2、2を3個足すということですが、×1や×0のような場合、あるいは0.5×0.5のような小数の計算を説明するのが難しくなります。ウサギの耳やタコの脚といった親しみやすい具体物の力を借りて①を重点的に学ぶのが良いでしょう。
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さらに深く学ぼうと思ったら・・・
たてがきの筆算を学ぶ単元です。たてがきの筆算は「どの位を計算するのかわかりやすい」「 くり上がり・くり下がりの仕組みが可視化される」「大きな数字どうしも計算しやすい」ことが大きな特色です。暗算と比べて子どもたちが安心して計算に取り組めますから、なるべくはやめに教えてあげたいところです。
さらに深く学ぼうと思ったら・・・
数はもともとリンゴやあめ玉といった分かれている量(分離量といいます)を「いくつ?」とかぞえるために生まれたものですから、長さや体積といった連続した量(連続量といいます)をそのままあらわすことはできません。そこで、この連続量を数値化するために私たちの祖先は「基準」を定めて計量することにしました。単位は、連続量をどんな基準で計ったものかをあらわすための言葉なのです。
子どもたちには、目で見てすぐに長短がわかる長さがいちばん親しみやすい連続量です。鉛筆など身近にあるいろいろなものを隣り合わせにして「長い」「短い」を確かめることは、単位学習の第一歩です。固定されていたり動かしにくくて隣り合わせにできないものは、自分の指や棒を定規の代わりに使って間接的に比較しましょう。指や腕の長さは個人差があって正確な計量と比較が難しいことに気がついてもらえれば、センチやメートルといった普遍的な単位の必要性が子どもたちにも理解できるでしょう。
さらに深く学ぼうと思ったら・・・
気をつけたい内容については別ページにてまとめてあります。