1年生の算数の学びのポイントを挙げてみました。数字とたし算・ひき算はもちろんのこと、数のバックボーンである量にも目を向けたいところです。
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表の見かた
☆の数で優先して学びたい単元を仕分けしました。
「無理をしなくていい内容」は、今は理解しにくくても今後の授業や生活の中でフォロー可能な単元です。
1年生の算数教科書(東京書籍)には、最初の単元である「なかまづくりとかず」のまえに、「くらべたことはあるかな」「おおいのはどちらかな」という巻頭ページが挿入されています。たったの2ページなので見逃してしまいそうですが、多い少ない、高い低いなどの量を比べる行為は、これから数を学ぶ子どもたちにとって大事なことです。数のベースには量があるからです。
また、おなじ形や色のものをあつめてみたり、動物の親子を組み合わせてみたりといった仲間分けも大切です。数は仲間=同種のものの集まりどうしを一対一対応していくことで得られるからです。二つのものの集まりの中身を一つずつ突き合わせて、余りがなければ二つのものの集まりは同じということです。数は、この同じ集まりから導かれるのです。
さらに深く学ぼうと思ったら・・・
教科書では10までまとめて習うのが一般的なスタイルですが、 はじめは5までの数を学びましょう。6以上は、始めて数に出会う子どもたちにとっては、その量を直観的に把握するのが難しいからです。5までがしっかりしてくると、6からの数もスムーズに学べます。6は5より1大きい数、7は5より2大きい数というように認識することがポイントです。算用数字の10は位取りと0の意味について学んだ後に取りくむべきです。ジュウイチを101と書いてしまうような間違いは、位取りの仕組みと0の意味を知らないために起こるのです。このふたつをマスターしてしまえば、2ケタや3ケタの数の学びもスムーズになります。
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たし算は子どもたちにとって人生初の計算です。やみくもに練習して答えを出せるようにするよりも、たし算の意味が2つの集まりをいっしょにすることだとわかってもらうのが先決です。タイルを使って具体的なイメージを持てるようにしてあげましょう。タイルの学びは、ひき算やくり上がり・くり下がりの計算でも有効です。もしくり上がりでつまずくようでしたら、位取りを見直してみましょう。
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